オリジナルピンバッジの仕上げとは

私は電気メーカーの人事課で働いています。20周年を迎えるにあたり、何か従業員に記念として残る何かをという部長からのおたっしに応えようと、いろいろと考えていると、友人のバッグにちょこんと貼られたピンバッチに目がとまりました。それは彼女がオリジナルで作成たものでした。彼女はけっして絵が上手いとか、イラストに興味があるタイプの人間ではありません。しかし、そのピンバッチには思いがあると語ってくれました。

その思いというのが、病気の弟さんとのもので、病気の回復を願って二人でいろいろ話をしながら作ったものだそうです。小さなピンバッチは家族や友人、親戚や病院の看護婦さんにもプレゼントされ、弟さんの回復への祈りとなってったということです。これを聞いて、思っとこは、少量でもしっかりとしたオリジナルで心のこもった記念品が作れることでした。ピンバッチに私たちの会社の思いや願いを込めることができたらと部長に提案したところ、とても喜んで私のアイデアを採用してくれました。電気メーカーの思いが可愛いフィラメントの図柄に決まると、部に来たばかりのの新入社員A君がイラストレータというソフトでデータを作成し、ピンバッチメーカーに入稿してくれました。

ピンバッチは20mm×20mmサイズのものとしました。ピンバッチは数を多くつくることで一つあたりの価格は格段に安くなるのが特徴です。社員数が180名程なので、ピンバッチを作って配るには丁度良い感じです。素材を真鍮にし、プレスによって絵柄に凹凸を付けるタイプのものを選びました。少しレトロな雰囲気がとても魅力的な仕上がりになります。

また、裏付付属品の仕様として、取り外しが簡単でガタつきの少ないドイツピンを選択しました。金属の覆いで保護されているタイプなので、針先で怪我をすることなどは少ないと思います。また、見た目を華やかなにしたいと思い、全体の色は金色を選びました。金メッキを施すことで、光沢感が強くなり、離れていても存在感のあるピンバッチになったと自負しています。制作会社の方がおっしゃるには、デザインと仕上げの組み合わせによって、印象が全く異なってくると言われました。そこで、おすすめされたのは「研ぎエポ仕上げ」です。

私は、おすすめをすんなり受け入れ「研ぎエポ仕上げ」を採用しました。色入れに一手間を入れた高級感のある仕上げだそうで、フラットな表面に色が引き立ち、とても綺麗な仕上がりになります。こうして、出来上がったピンバッチが社員の胸やカバン、帽子にキラキラを輝く様子に嬉しさが込み上げてきます。

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